Amazon Web ServicesでWebサーバを立ち上げるための覚書
AWS(Amazon Web Services)でWebサーバを立てるための覚え書き。
AWSで無料枠とかあるので、これ使うと色々できそうと思い、また仕事で使いそうなのでお勉強のための覚え書き。
今回はAWSのEC2でWindowsサーバを立てて、リモートデスクトップ接続するところまでです。
ステップ1 サインアップする
http://aws.amazon.com/jp/からサインアップする。
個人情報等を登録します。
なお、クレジットカード番号の入力が必須なので注意。
ステップ2 コンソールに入る
AWSのページの右上の「アカウント」の中から「AWS マネジメントコンソール」を選びます。
マネジメントコンソールのホームが表示されたら、右上のロケーションを「アジアパシフィック(東京)」にします。
「インスタンスの作成」を選びます。
ステップ3 インスタンスの作成
最初にAmazon マシンイメージ(AMI)というものを選びます。
ここでは、仮想マシンイメージのテンプレートを選択しますが、これはおおむねソフトウェアインストール済のOSを選ぶことだとと思っておけばよいです。
今回は「Microsoft Windows Server 2012 R2 with SQL Server Express」を選びます。
次にインスタンスタイプを選びます。
これは、実際のハードウェアとしてどのくらいの資源を使うかのタイプを選ぶものです。
資源をたくさん使うと当然お金が高くなります。資源を少なくすると遅くなります。
インスタンスタイプを変更してすぐさま再起動することができるので、とりあえず最低限のものを選択しておいて、遅かったら予算と相談しながらタイプを変更するのがよいです。
今回は無料枠内で使える「t2.micro」を選択します。
「t2.micro」を選択しておいて、右下の「確認と作成」をクリックします。
このまま「作成」をクリックするとインスタンスが作成されますが、セキュリティの警告がとっても怖いので、「セキュリティグループの編集」を選択します。
MSSQLとRDPのポートがすべてのIPに向けて開かれている(!)ので、変更します。
送信元を「マイIP」にすると現在アクセスしているIPアドレスが送信元に設定されます。
リモートデスクトップ接続できる元のIPアドレスを制限できるわけです。(というか制限しておかないと大変なことに)
ですが、固定IPのプロバイダを使っていればこれで問題ないですが、ふつうはそうでないでしょう。
それはおいおい考えるとして、今回は「マイIP」を選択します。
画面上部の「5.インスタンスのタグ付け」を選択します。
インスタンスのタグ付け画面になりますが、ここではインスタンスにタグというものを設定できます。
各種の付加情報を記入しておくものだと思っておけばよいです。
「Name」タグはインスタンスの表示名として使われるので、複数のインスタンスを使うことを考えて、それぞれを区別できるわかりやすい名前を設定しておきます。
今回は「Web Server (Windows 2012 R2 with SQL Server Expresss)」などと設定しておきます。
上部の「7.確認」をクリックします。
「既存のキーペアを選択するか、新たにキーペアを作成します」という画面が出ます。
「新しいキーペアの作成」を選択し、適当なキーペア名を入力し、「キーペアのダウンロード」を選びます。
すると「キーペア名.pem」というファイルがダウンロードされてくるので、大事に保管しておいて、「インスタンスの作成」を選択します。
すると作成ステータス画面に変わり、インスタンス作成中と表示されます。
これでやっとインスタンスが作成できました。
適当なところで右下の「インスタンスの表示」を選択します。
ステップ4 インスタンスの確認からリモートデスクトップ接続まで
インスタンスの一覧画面で、「インスタンスの状態」が「running」となっていればインスタンスは起動中です。
「アクション」を選択します。
するとメニューが出てきますので、「Windows パスワードの取得」を選択します。
「デフォルトのWindows管理者パスワードの取得」と表示されますので、「ファイルの選択」をクリックし、先ほど保存しておいた「キーペア名.pem」を選択します。
パスワードが表示されますので、メモしておいて、「閉じる」を選択します。
インスタンスの一覧画面で、「アクション」から今度は「接続」を選択します。
「インスタンスへの接続」と表示されます。
「リモートデスクトップファイルのダウンロード」を選択します。
すると、リモートデスクトップファイルがダウンロードされてきますので、適当な場所に保存しておきます。
先ほどのリモートデスクトップファイルをエクスプローラからダブルクリックして起動すると、Administratorのパスワードを尋ねてきますので、先ほどのパスワードを入力します。
「このリモートコンピュータのIDを識別できません」と表示されますが、最初はサーバ自身の自己証明書しかないので仕方ないので、「はい」をクリックします。
ややあって、Windowsのデスクトップが表示されます。
メモリが1GBしかないのに、SQL Server Express付きを選択したので、すでにメモリがあっぷあっぷ状態です。
リモートデスクトップを終了するには、左下のWindowsマーク(?)を右クリックしてメニューを表示し、「Shut down or sign out」から「Disconnect」を選択します。
今回はここまでです。
最後に注意事項。
インスタンス一覧からインスタンスは簡単に停止できますが、仮想マシン上でのファイルの変更は失われてしまいます。
要はインスタンスを再起動すると、インスタンスを最初に作った時点の状態まで戻されてしまうのです。
ではどうすればよいかというと、現在の仮想マシンの状態をスナップショットとしてとっておくのです。これはまた今度に。